MoneyGram がxRapidとXRPの試験運用を開始
先日の記事でお伝えした「世界的な国際送金会社5社の内3社が2018年にXRPを利用した送金を計画しています。」ですが、MoneyGram社との提携がRipple公式サイトにより正式発表されました。
Ripple社の発表から少し抜粋してみましょう。
顧客がより素早くかつ低コストで国際送金を実行できるように、世界最大の送金業者の一社であるMoneyGram社は送金フローにおいてXRPを活用します。
MoneyGramは、Rippleのオンデマンド流動性を提供するプロダクトであるxRapidを通して、XRP Ledger上に固有のデジタルアセットであるXRPにアクセスし、送金フローの中で活用することができます。
今回の発表ではこのように明確にxRapidとXRPの利用がされることが記されています。
MoneyGram(マネーグラム)について
まずはここでマネーグラム社について見てみましょう。
マネーグラムはテキサス州はダラスに本拠を構える、国際送金をサービスを行う世界最大規模の送金会社です。
そのネットワークは世界の約200ヵ国に展開され、実に約35万もの拠点を有する正にワールドワイドな送金サービス企業と言えます。
マネーグラムの主なサービスは世界各国への送金後、約10分で受け取りが可能な送金サービス10 minutes serviceがあります。
これは送金者が窓口で送金を依頼し、金額を支払うとReference Numberという8桁のナンバーが発行されます。その番号を受け取り側の相手へ伝え、その番号を持って窓口へ行くとその場で現金を受け取れるというものです。
MoneyGramによるxRapid、XRPの採用に関して
マネーグラムがxRapidを採用することにより、業務、サービスにどのような変化が生まれるでしょうか?
公式記事の中にこのような言があります
顧客はリアルタイムで、追跡可能でかつ高い確実性のある送金を行うことができるようになります
とあります。
現在のマネーグラムの送金では、例えばA支店で送金金額を支払い、B支店で受け取りをする場合、A支店で送金額を送ったという証拠を「Reference Number」と言う形で用意し、それを信用しB支店が地元国の通貨で払い出しをするといった形になっていると思います。
支店間の実資金の移動は恐らく後日まとめてといった形なのかもしれません。
しかしxRapidとXRPを採用すれば、A支店で顧客から受け取った送金資金を瞬時にXRPに変え、XRP Ledgerを通し、相手先へ送信後再び相手先通貨へ変換し着金させることが出来ます。
まさに即時の送金が可能となり、本来掛かっていた為替コストと手数料の削減をすることも出来るようになるでしょう。
今まで、Rippleに懐疑的な層から、XRPは使われないだろうととの疑念を向けられていた感もありましたが、ここにきて状況は大幅に変わりつつあるのではないでしょうか。
記事内には後日、新たな情報を元に再構築した部分もございます。
最新の情報と異なる場合もございます。ご了承いただければ幸いです。
元ニュースは2018/01/11のもの