xCurrent 金融機関の構成別の送金手順まとめ

xCurrent 金融機関の構成別の送金手順まとめ

今回は、xCurrentがサポートする国際送金のモデルにおいて、どのように送金が行われるのかを、説明していきます。

一方のノストロ口座を利用し、銀行同士が直接両替を行うパターンや、中継として第三者の流動性プロバイダー(為替業者や送金会社等)を利用するパターン、そしてコルレス銀行を使うパターン。最後に仮想通貨XRPを使い送金を行うパターンなどを説明していきます。

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モデル1:送金元銀行による両替

このモデルは、送金元の銀行が、受け取り銀行に対してFX(ここでは分かりやすく「通貨の両替」とします)を用意、提供するパターンです。
ここでは送金元銀行が、受け取り銀行にノストロ口座を所有している例を取り上げます。


●送金依頼者が銀行に送金を依頼します。
●依頼者の口座から、送金元銀行の口座に送金資金が振り込まれます。
●両銀行のxCurrent内のILP Ledgerが、受け取り銀行への取引金額を、クレジット(与信)にて同時にアップデートされます。
●受け取り銀行内の、送金元銀行所有のノストロ口座から、受け取り者の口座に送金額が振り込まれます。

この場合、送金元銀行は事前に、相手方銀行に相手通貨(この例の場合はドル)を所有しておくためのノストロ口座を用意してく必要があります。

送金元銀行は流動性の供給者(両替を行う側)であるためxCurrent内のコンポーネントとして「ILP Ledger」「Messenger」「FX Ticker」「Validator」の4つ全てが必要となります。

このモデルでは、ノストロ口座を使い、銀行同士が直接送金する例を取り上げました。

実際の銀行を例に出すなら、相手銀行にノストロ口座を持っている銀行が挙げられます。例えば「UFJ銀行」と「シティバンク」間の送金がこのような感じになるでしょう。

モデル1-2:送金銀行側に、受け取り側のノストロ口座がある場合(ボストロ口座)

モデル1と同じように、ノストロ口座(ボストロ口座)を利用することに変わりありませんが、この例では送金銀行内に受け取り銀行の現地口座があるパターンですね。
つまりUFJ銀行内に、シティバンクが円を大量に保有する口座を開いているといった感じです。

画像は省略しますが、この場合、送金依頼者の口座から、UFJ内のシティバンクのノストロ口座に送金額が振り替えられます。
それをもって、ILP Ledgerがクレジット(与信)にて取引額が記録されます。
その後、シティバンクの口座から受け取り者の口座に送金額が振り込まれるといった流れになります。

この場合必要なxCurrentのコンポーネントはモデル1とは逆になります。

モデル1-3:Credit Lines(為替取引上の銀行間の与信枠額)の利用

このモデルは、取引銀行が、お互いにクレジットライン(外国為替取引に伴う銀行間の信用供与枠(の限度額))の契約をしている場合に利用されます。


●送金依頼者が銀行に送金を依頼します。
●依頼者の口座から、送金元銀行の口座に送金資金が振り込まれます。
●両銀行の与信額(クレジットポジション)は、正確な取引額に基づき両行のクレジット、デビットにて両銀行のILP Ledgerに記録されていきます。
●その後、受け取り銀行の資金口座から、受け取り者の口座に送金額が振り込まれます。

この場合送受、両方の銀行にxCurrent内のコンポーネントとして「ILP Ledger」「Messenger」「FX Ticker」「Validator」の4つ全てが必要となります。

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モデル2:RippleNet外の銀行に対して、送金会社を中継利用

このモデルは、xCurrentを導入した送金元銀行から、RippleNet外(xCurrent未導入)の銀行への国際送金を、xCurrentを導入している送金会社を介して行うパターンです。

●送金依頼者が銀行に送金を依頼します。
●依頼者の口座から、送金元銀行の口座に送金資金が振り込まれます。
●送金元銀行と、中継送金会社のILP Ledgerが、取引金額のクレジット(与信)で同時にアップデートされます。
●送金会社は、ローカルレールを介して受取人の銀行口座に直接支払いを送付します。

※ローカルレールがよく分かりませんが、要は国内の送金ルートとお考え下さい。

このパターンでは、送金元の銀行は、事前に送金先国の通貨を調達しておき、送金会社に口座を用意しておく必要があります。
モデル1の送金先銀行にノストロ口座を用意しておくのと同じような方法になりますね。
相手先がRippleNetに参加していない銀行の場合はこのような送金方法を採ることが出来ます。

モデル2-2:RippleNet外の銀行同士が、xCurrent を導入したサービスビューローと送金会社を利用

このパターンは、送金元銀行も、受取銀行もRippleNetに参加していないが、xCurrentを通じた即時決済を利用したい場合のものです。

基本的には、モデル2のパターンと似ているのですが、今回は、送金元銀行もRippleNet外であり、xCurrentを導入しておりません。
その為、xCurrentに対応したサービスビューローを通じ、送金会社にアクセスすることになります。
この場合、サービスビューローの持つxCurrentの機能は送金会社の為にホストされている状態になっています。
ILP Ledgerの記録も送金元銀行のものとなる解釈です。そのまま送金元銀行のメイン台帳に移るものと思われます。

サービスビューローとは、金融機関と企業に対してxCurrentへの接続環境を提供するサービスです。
SWIFTを使った送金でもこのような仕組みで外部からSWIFTのネットワークに接続するSWIFTサービスビューローを運営する企業がたくさんあるようです。

xCurrentの送金事例として挙げられる、このサービスビューローを利用したモデルですが、現在もこのモデルを採用するパターンがあるのか、またxCurrent対応のサービスビューローというのも現状存在するのかはちょっとわかりません。
現在はxViaというソリューションがあり、RippleNet外の金融機関や企業が、簡単にアクセスできるようになっています。

その為ここでは、サラッと流して次に行きたいと思います。

モデル3:サードパーティの流動性プロバイダを利用

このモデルは取引銀行が第三者機関の流動性プロバイダーを利用するパターンです。
モデル2で場合は、仲介に入る送金会社は送金部分のみを担ったことに対し、こちらの場合は、流動性プロバイダーが両替を担うことになります。
Payment Provider(ペイメントプロバイダー)
これは両替(為替)は行わず、あくまで送金の部分を担当する事業者とお考え下さい。モデル2では「送金会社」と訳しました。
モデル2の場合は、送金元銀行が事前に送金先通貨を用意しておき、それを送金会社が送る。といった流れになっており為替は送金元銀行が行っていることになります。

Liquidity Provider(流動性プロバイダー)
これは何らかの形で両替を担う事業者のことになります。モデル3で紹介するのは、流動性プロバイダーが両国の銀行内に口座と両国の通貨を保有し、両替と送金を行うパターンになります。
それではもう少し詳しく見ていきましょう。

●送金依頼者が銀行に送金を依頼します。
●依頼者の口座から、送金元銀行内の流動性プロバイダの口座に送金資金(円)が振り込まれます。
●送金元銀行内の流動性プロバイダーの(円)口座残高は、取引金額のデビットで更新されます。
●同時に、受け取り銀行内の流動性プロバイダーの(ドル)口座は、取引金額のクレジットで更新されます。
●その後、流動性プロバイダのドル口座から、受け取り者の口座に送金額が振り返られます。

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この送金のパターンの場合、流動性プロバイダは事前に両国の銀行内に口座を開き、両国の通貨を保有しておく必要があります。

必要なxCurrentのコンポーネントに関しては、両銀行は両替の部分は行わないので、 ILP LedgerとMessengerのみ必要になります。
流動性プロバイダーが為替を担当するので、FX TickerとValidatorが必要になります。

モデル4:コルレス銀行を利用

モデル4はコルレス銀行を利用するパターンです。
このモデルでは取引銀行両行共通のコルレス銀行を利用することが想定されています。
中継に入るコルレス銀行に、送受両行のノストロ口座がある場合を想定しています。

●送金依頼者が銀行に送金を依頼します。
●依頼者の口座から、送金元銀行の口座に送金資金が振り込まれます。
●三者全ての銀行のILP Ledgerは受け取り銀行の取引金額のクレジットに反映されるようアップデートされます。→送金元ノストロから受取側ノストロへ資金移動。
●その後、受取側銀行にて、銀行の口座から受け取り者の口座に送金額が振り込まれます。


このモデルでの送金元銀行は、コルレス銀行と提携しており、ノストロ口座を開設済み。受け取り側へ送金する用の資金を保有している。
また受取側銀行もコルレス銀行と提携しており口座を開設済みです。

このモデルでは送受両行が共通したコルレス銀行を利用した形になっています。
例えば、UFJ銀行がシティバンクにドルの口座を所有しており、かつ米地銀もシティバンク内に口座を保有しているといった感じになるでしょうか。

また、例えば日本の地銀、群馬銀行等が米地銀に送金をしたい場合などは
群銀→UFJ銀行→シティ(コルレス)→米地銀
といった感じになりますね。

モデル5:デシタルアセットXRPを利用

このモデルでは送金にXRPを使うことを想定しています。
将来的には銀行もXRPを活用した国際送金を行うことが想定されています。
その際には大きく2つパターンでの送金方法が予想されます。

1つ目は送金会社が導入したxRapidなどを利用し、取引所経由でXRP送金を行う方法。この場合は銀行は直接XRPを保有せず、送金に合わせ都度、流動性プロバイダー経由でXRPを調達する形になるでしょう。

2つ目が銀行が直接XRPを保有し、OTC取引(店頭取引)の形で送金を行うものです。

xCurrentで国際送金を行う場合、何らかの形で相手国の法定通貨を調達する必要がありました。
主な方法としては、コルレス銀行を利用し、ノストロ口座に相手国の通貨を保有するといった形がありました。

このようなノストロ口座の保有資金は全世界で27兆ドルとも言われています。

たとえば日本のUFJ銀行もアメリカのドルをはじめユーロや英ポンドフィリピンペソなど複数の通貨を大量に保有し、国際送金時に利用しています。
また、日本→メキシコなど直接送金が出来ない場合は、途中にアメリカの銀行を経由し、送金を行う必要も出てくるでしょう。

この際にXRPを使うとすれば、そういったノストロ口座は不要になり、複数の各国の通貨を保有する必要もありません。
国際送金においてXRPは非常に優れた最適な電子アセットとして活用することが可能になるでしょう。

今回はxCurrentを活用した国際送金のモデル構成の紹介の為、xRapidやXRPを用いた送金のメカニズムの詳細にまでは触れませんが、xCurrentを採用する銀行も将来的にはXRPを用いた送金を行うことが想定されています。

xCurrent送金のまとめ

さて、今回はxCurrentを用いた国際送金に関わる金融機関のタイプに応じて様々なルートで送金を行うパターンを検証しました。

xCurrentを導入したA行→B行のみならず、全くxCurrentを利用していない銀行が、サービスビューロを利用しRippleNetでの送金を行うパターンや、直接関係のない銀行同士が、サードパーティの流動性プロバイダーを利用し送金し合うパターンなども紹介いたしました。

xCurrentは現在、ハイスペースで金融機関への導入が進められています。
やがてXRPを活用した国際送金もどんどんと広がりを見せていくでしょう。
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参考資料
Set-up Models (Technical)
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