流動性とは?Vol.2 – RippleNetが解決する国際送金における流動性の問題

流動性とは?Vol.2 – RippleNetが解決する国際送金における流動性の問題

以前に「流動性とは何か?」という記事を書きました。
xRapid+XRPでの国際送金に焦点を当てた内容であり、流動性という言葉自体も「xRapid送金時のXRPの売買」に偏った内容ではありました。

流動性とは ~「大手銀行によるxRapid導入への動き」を添えて

 

今回は、もう少し大きな観点で、流動性という言葉についてお話していこうと思います。
2019年にxRapidは「On-Demand Liquidity(通称ODL)」と名前を変えました。
またxCurrent、xViaも名称自体は廃止され

「RippleNetという国際送金の基盤システムがあり、その中で流動性オプションとしてODL(旧xRapid)を選択できる」

といったフレームワークになりました。

On-Demand Liquidityという言葉が出てきましたね。この「Liquidity」を日本語訳で「流動性」と言います。
訳すなら「要求に応じた流動性」といったところでしょうか。
つまりODLという仕組みは「要求に応じ流動性を調達、供給する仕組み」ということです。

それでは前回も解説はしていますがそもそも「流動性」とはなんでしょうか?
具体的に見ていきましょう。

 

流動性とは?「市場で安定した換金(売買)が出来る度合い」

流動性とは一般的に「市場において安定した換金、現金化(つまり売買取引)が出来るかどうかの度合い」を表します。
また、普通預金、当座預金などのようにいつでも容易に現金の引き出しが出来るものを流動性預金といいますよね。
「いつでも容易に換金できる。」これがポイントです。

つまり、いつでも容易に自分の希望する価格で売買することが出来る状況。と言い換えることが出来るでしょう。
例えば自分が保有する暗号資産を100円で売りたいと思ったときにすぐに100円で売却が出来る状況ということですね。

 

前回の記事ではxRapid(現ODL)+XRPでの国際送金を念頭にXRPの流動性に焦点を当てお話しました。

XRPの流動性向上。つまり、XRP送金を行う各国において、しっかりとした取引所が存在し、そこで活発にXRPの取引が行われることが大切だという事でした。

xRapidを使ったXRP送金に関しては以下のページをご参照ください
xRapid(ODL)とは?

 

それでは、「XRPの流動性増加=XRPの活発な売買」ということを踏まえて以下のコメントを見てみてください
前回も紹介したRippleのCEOブラッド・ガーリングハウスのインタビューの一節に流動性という言葉が出てきます。

I’ve publicly stated that by the end of this year I have every confidence that major banks will use XRapid as a liquidity tool,
今年の終わりまでに、大手銀行が流動性ツールとしてxRapidを使用するだろうと確信しています。

これはわかりやすいかな?と思います。
xRapidを利用し、法定通貨とXRPの換金を行い送金する。ということですよね。
この法定通貨とXRPの換金を行う仕組みが「流動性ツール」であるxRapid(ODL)という事です。
この際にxRapidに対応した両国の取引所で活発な売買が行われ、ここで法定通貨とXRPが容易に換金が出来ることが「流動性が高い」と言えるでしょう。
この流動性の高さが高速で低コストな国際送金を実現する要となります。

 

それではもう一つブラッドの発言を見てみましょう。
これは、” RippleNetを利用する金融機関が「これを使いたい、いやこっちを使いたい」と悩む必要はない。”
に続けての発言となります。

If you already have liquidity, you don’t need to use On-Demand Liquidity, and those payments don’t touch XRP.
既に流動性がある場合、On-Demand Liquidity(ODL)を使用する必要はなく、これらの送金にはXRPは使われません。

If you don’t have liquidity, and you want to shoot payments into the Philippines, and you don’t have a corresponding banking relationship there, we can help you solve that, and we can do that in real-time.
もし流動性がなく、フィリピンへの送金をしたい場合に、それに対応する銀行とのコルレス関係がない場合は、それを解決するのを手伝うことができ、リアルタイムでそれを行うことができます。

上が法定通貨を使った、いわば旧xCurrentの送金のことを言っており、下の一文はxRapid(ODL)での送金のことを言っています。

ぱっと見ると「流動性があるならXRPは使わない、流動性が無いならODL+XRPを使う」と、ちょっと「ムム?」となりませんか?
前回の記事では「XRPの流動性が国際送金の要」的なお話でした。
前回はXRPの流動性に焦点を当て過ぎました。「もう少し俯瞰で流動性の問題を見ていきましょう」というのがここからのお話です。

 

国際送金における流動性とは?RippleNetが流動性の問題を解決する。

既に流動性がある場合、On-Demand Liquidity(ODL)を使用する必要はなく、これらの送金にはXRPは使われません。

もし流動性がなく、フィリピンへの送金をしたい場合に、それに対応する銀行とのコルレス関係がない場合は、それを解決するのを手伝うことができ、リアルタイムでそれを行うことができます。

ここでの「流動性」は前半でお話した、「市場で安定した換金(売買)が出来る度合い」というよりは
外国為替を伴う国際送金のし易さ」「国際送金のルートの確立性」といった意味合いでの「流動性」という事になります。
いかに早く、安全に、低コストで国境を越えた送金ができるか?ということと言えるでしょう。

例えば「ドル/円」や「ドル/ユーロ」などは日々、膨大な国際送金が行われているペアですが、銀行同士のコルレス関係も確立されており流動性の高い(流動性のある)通貨ペアと言えるでしょう。早く、安全に、低コストで送金できる。と言えるでしょう。

それに比べると「ドル/フィリピンペソ」などは流動性の低い(流動性の無い)ペアと言えます。
フィリピンをはじめとする、アジア諸国では流動性の低さが国際送金、クロスボーダーな商取引の足かせになっているという現状があります。

例えば、ASEANの2国間で送金する場合にもかかわらず、「送金国の通貨を一旦米ドルに替え、さらに複数のコルレス銀行を経由し送金を行う必要があり、その都度、時間やコストがかさむ」という事が問題とされています。
これこそが「流動性が低い」「流動性が無い」状況と言えるでしょう。

ASEAN諸国間には、国際送金に関する統一された基準が無く、ASEAN諸国に送金をしようとしている近隣諸国は、非効率的で高コストな送金を余儀なくされている。

 

つまり、ドル/ユーロなどのような既存の流動性が確立されているところではXRPを使うメリットは薄く、RippleNetの法定通貨を使った送金でも、今までより早く、安全に、低コストで送金できるとしています。
しかしこの場合ノストロ口座に用意しておくなどの事前資金は必要になります。

そしてドル/フィリピンペソのように、現状銀行間の関連性も弱く、流動性が低い通貨間ではODL+XRPで新たな流動性を調達し、高速で低コストな国際送金を行おう。というのがRippleNetが解決しようとしている課題。という事になります。
さらにこの場合、事前資金は不要になります。

RippleNetに関しては別記事にて詳しく紹介していますので、ここでは深くは掘り下げませんが、このように、RippleNetは現在の国際送金という分野における流動性の問題を解決するための次世代送金システムという事です。

「流動性」という言葉には使いどころによって意味合いが異なる場合がある。

A:「証券や外国為替等の市場、仮想通貨取引所等において安定した売買(換金)が出来るかどうかの度合い、指標

B:「外国為替を伴う国際送金の容易さ」逆に言えば「国際送金に伴う外国為替の容易さ

例えば
〇〇取引所にXRPが上場し、流動性向上が期待できる!
仮想通貨の〇〇は不人気で板がスカスカだ!
この場合は、「A」の流動性の意味合いで使うことが多いですよね。

ヨーロッパからインドへの送金は時間やコストがかかるからODLで流動性を創出したい
これが「B」ですよね。

ドル/メキシコペソ間でODLが稼働し、流動性が向上している
この場合は「A」「B」両方が該当する感じじゃないでしょうか?

結局のところ、いずれの状況にせよ「容易な換金性」がポイント、根幹と言えるでしょう。

 

流動性が上がれば価格が上がる??~流動性と価格の関連性。

ツイッターでもよく「XRPの流動性が上がれば価格もあがる!」とのツイートを見かけることがあります。
流動性と価格にはどういった関連があるのでしょうか?

投資において流動性とは非常に重要なものであり、一般的に、同じ価値レベルのものでも流動性の高いものの方が価格が高くなる傾向があります。
流動性と価格 – マネックス証券 代表取締役会長 松本大

また「まったく流動性の無い銘柄が、完全な流動性を持つ銘柄に比べ、他の条件が同じならば、株価が約3割低くなる」という分析結果もあります。
株価と市場流動性の関係は? 〜10%の減少で3%の株価下落 「日経NEEDS」

 

流動性とは「市場において安定した換金(つまり売買取引)が出来るかどうかの度合い」と説明しました。
これは端的に言えば、いつでも好きな時に希望の価格で売却できる。という事です。
裏を返せば「その価格でも買いたいと思っている人が沢山いる」という事です。
松本氏の言葉を借りるなら「売りやすいモノの方が買いやすいのです。」と言うことになるでしょう。

つまり「100万円で売りたい」に対し「100万では買いたくないが、80万なら買ってもいい」
これが流動性が低い状態。

と言えます。反対に

「100万で売りたい」に対し「100万で買った!」次いで「110万で売るぞ」「買った!」
これが流動性の高い状態という事になりますね。

これが流動性と価格の関係です。

市場において流動性の高さは売買の際のスプレッドの縮小を促し、流動性の低さはスプレッドの拡大を招きます。
スプレッドの縮小はコストの削減にもつながります。

 

では、流動性が上がれば価格はどんどん上がるのか?と言えばそんなことはないでしょう。
ただ、少なくとも流動性の無い金融商品の価格が高騰するということは望めません。
そして、流動性の高さは価格上昇の条件の一つであるという事は間違いありません。

ちなみにここでお話した流動性は「A」に当たるものですよね。
そして、私は「B」の流動性、つまりODL+XRP送金経路の拡大も価格上昇のカギになってくると思っています。

 

XRPはよく「XRPの流動性が上がれば価格もあがる!」と同じように「実需が価格上昇を生む」と言われます。
(これに対する反論も凄いものがありますが)
これらは単純にトランザクションが多いとか、出来高が多いという事ではありません。
つまり、実需=ODL送金経路の拡大と考えれば、そこでは活発なXRPの売買が行われているという事です。
そして、実需の増加は、さらなる期待を呼び込みます。

期待を伴う投機の増加はさらなる流動性の向上を生みだすでしょう。

 

2019年12月現在。ODL採用を公表した企業は24に上ります。
また実際にXRPを利用した国際送金は開始されており、アメリカ/メキシコ間でのトランザクションも日々上昇傾向にあるようです。
しかし、それでもXRPの取引全体から見たら微々たるものです。(全体の1~2%程度)
現実として価格にポジティブなインパクトを与えてはいません。
今後も複数のODL+XRP送金経路の開通が明言されています。
これからのXRPの流動性に注目していきたいと思います。

3+

Ripple(XRP) おすすめの取引所

リップルをはじめとする仮想通貨は複数の取引所に分散して保管し安全性を高めることをオススメします。
当サイトでご紹介する取引所は全て「仮想通貨交換業者」として金融庁に正式に登録されている安心して仮想通貨の売買、保管のできる取引所です。

bitbank(ビットバンク)

ビットバンクは特におすすめの取引所です。
顧客資産のコールドウォレットで管理を明言しており、トップレベルのセキュリティを提供しております。
オーダーブック(取引板)形式なので透明性の高いお取引が可能です。Rippleの板取引は貴重なので、初めての方はもちろん、他の取引所や販売所でXRPを運用している方にもおすすめです。また手数料の安さも非常に魅力ですね!

bitbank公式 まずは無料の口座開設

GMOコイン

GMOコインは東証一部上場のGMOインターネットグループの運営する取引所です。
簡単にリップル等の仮想通貨が購入できる販売所形式なので初めての方も気軽に参加することが出来ますね。
また10倍のレバレッジに対応したビットコインFXも投資家に人気です。専用のモバイルアプリ「ビットレ君」は全9種類のテクニカル指標を利用することができます。スマホさえあれば、外出先でいつでも本格的な取引が可能ですよ。

GMOコイン公式 無料の口座開設

BitTrade(ビットトレード)

BitTradeでは世界で最も親しまれ、100を超えるテクニカル分析が使えるTradingViewを採用。 トレンドラインや一目均衡表はもちろん、通貨ペアの比較分析も可能です。
FX事業を展開する「FXトレード・フィナンシャル(FXTF)」運営の取引所でしっかりとしたノウハウ・管理体制があり、安心してお取引いただけます。

ビットトレード公式 無料の口座開設

RippleNetカテゴリの最新記事