仮想通貨XRPの概要
まずは簡単にXRPの概要から
紹介していきます。
仮想通貨XRPはリップル社によって開発、運用されている国際送金ネットワークシステムであるRippleNet内で利用される仮想通貨であり国際送金時の法定通貨と法定通貨の橋渡し役(ブリッジ通貨)としての活用を主な目的として誕生しました。
2012年6月にリップルのレジャー内にて1000億枚のXRPが発行されました。これはプログラムによって上限がこの1000億枚と定められており、今後追加発行されることはありません。
それではXRPの概要を一覧で見てみましょう。
発行日 | 2012年6月 | 総発行枚数 | 1000億枚 |
---|---|---|---|
最小単位 | 100万分の1 (0.000001) |
最小単位名 | drop |
レジャー | XRP Ledger | 取引承認方 | XRP LCP ※ |
※ XRP Ledger Consensus Protocol = XRP台帳の合意規約 |
続けてXRPの本日 2021/01/22 時点での流通数等について見てみましょう。( データは 2021-01-10 取得分 )
- 現在の価格*1
- ¥ 28.38
- 市場供給数*2
- 45,511,857,080
- Ripple社 所有数
- 6,378,267,765
- ロックアップ分
- 48,100,000,013
- 総合計
- 99,990,774,858
それでは概要と流通数からもう少し詳しく見ていきましょう。
XRPが最初に発行されたのは2013年の1月とされています。Rippleのレジャー内に1000億枚がプログラムされました。この発行数に関してよく「Ripple社によって自由に追加発行されて価格調整等されるのでは?」との疑念の声が見られますが、Ripple社は公式に「Ripple社が追加発行することは不可能。そもそもXRPはRipple社が発行したものではなく、会社設立前にすでに発行されており、Ripple社が設立後に初めて発行者から贈与されたものです。」と表明しています。
最小単位に関してですが、これは100万分の1(0.000001)となっています。
そしてこの最小単位の名称がdropと呼ばれます。
つまり1XRP = 1,000,000 dropsということになりますね。
また、仮に1XRP=100円とした場合、1dropが0.0001円となります。
発行枚数に関してビットコインは総数が2100万枚とされております。対してXRPは1000億枚のためその差が5000倍もあるように感じられますが、実際はビットコインは最小単位が1億分の1(0.00000001)となっており、プログラム上の総量でいえば実際には50倍程度の差となっています。
次にレジャー(台帳)と取引の承認方式についてですが、XRPはリップル社が開発したXRP Ledgerの中に存在する通貨となります。XRPの取引の承認方式は「XRP LCP(XRP Ledger Consensus Protocol)」などと呼ばれる方法で、これはビットコインに採用される方式である不特定多数のコンピューター(マイナーと呼ばれる)によって計算され承認される「Proof of Work (PoW)」とは異なり、予め認定されたValidatorと呼ばれる複数の承認者によって取引が承認されるといった方式です。
このXRP LCPという承認方法によって、ビットコインをはるかに凌駕する承認スピードと低コストを実現しています。
この後は流通関連の数字を見てみましょう。現在の1XRPの価格は ¥ 28.38 となっており、この価格は日本の取引所Bitbankでの今時点での位あるタイムの価格となっています。
次に市場供給数ですがこちらは約 455億XRPとなっており、この中には提携先事業者に分配される予定のもの含まれています。また以前に行われた経営陣や関係者への贈与分も含まれています。また現在Ripple社は約 63億XRPを社として保有しているとのことです。
そしてロックアップ分が今の時点で約
481億XRPとなっています。
2017年12月に550億XRPのロックアップが完了し、その後毎月10億XRPを上限に必要数を供給するとされており、その供給分減った数が現在のロックアップ数となります。なおこの毎月10億XRP上限の部分を間違って認識し「毎月必ず10億XRPが市場に供給される」と勘違いしている方が多く見られますが、正確には毎月10億XRPを上限に銀行等金融機関の「必要数」に応じた市場外での販売と、市場への影響を配慮する方針のもと市場内でも販売されるということです。ちなみに2018年1月は1億XRPのみが供給されたと発表がありました。
Ripple社によるXRPのロックアップに関しては別記事でまとめてありますので是非ご覧になってください。